2014年10月10日金曜日

【書評】「グーグル ネット覇者の真実」を読んで

新サービスの準備や会社の決算などで慌ただしく、
また更新が空いてしまいました・・・。ブログの更新を習慣化しないと。

さて、今回は書評ということで
「グーグル ネット覇者の真実」に関しての感想を書きたいと思います。


結構厚い本なので2年ちょっと前に半分ほど読んで、断念したのですが、
今回は偉大な企業からいろいろ学びたいと思い、
未読の部分を読んで、読了しました。

Googleが成長していく過程が時間経過とともに詳しく書かれており、
外からGoogleを注目している人間としては、非常に興味深い内容になっています。

今回読んだ部分は、
Googleが検索エンジンとしてメジャーになった後のお話がメインだったのですが、
その中で気になった部分をまとめたいと思います。

・Googleの成長は創業者だけでなく、優秀なメンバーが支えている

Googleといえばラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの創業者コンビと
長い間CEOを勤めたエリック・シュミットが有名ですが、
GmailやGoogle Map、YouTubeなどは優秀な社員の力によって、
生み出され成長したというのがよくわかりました。
(YouTubeは買収したサービスですが、その買収を推し進めたのも
創業者やトップではなく幹部の一人です。)

Googleといえば採用が厳しく、PhDの取得者が多いということが有名ですが、
やはり優秀であり、会社のビジョンに共感するメンバーが集まっていることが、
Googleの凄さの重要な部分だということを実感しました。

・新サービスにおいてスクラップ・アンド・ビルドを繰り返している

Googleといえば、上記のGmailやGoogle Mapだけでなく、
ChromeやAndroidなど多くの人が利用しているサービスを提供していますが、
その裏で沢山のサービスを提供して、消えていく現状があるようです。

Googleでのサービス起ち上げをしようと思うと、
社内での承認を得るのにも一苦労ですが、
実際にユーザーを獲得して、メジャーなサービスとして残り続けるというのは、
M&Aを積極的に行っている中において、至難の業な感じがしました。

・Googleはこれからもネットの覇者であり続けられるか

この本の最後の章では、ソーシャルメディアサービスの起ち上げに関して、
Facebookとの対比も含めた内容で書かれています。

滞在時間ではすでにFacebookがGoogleを上回っております。
しかも、優秀な人材がGoogleからFacebookへ移ったという経緯もあります。
僕の個人的な意見としては、インターネット上のサービスという点においては、
今後Facebookが覇者になる可能性は十分にあると思います。

しかし、Googleの場合は、Androidやハードウェアでも
成長が十分に見込めるのでは、ないでしょうか。