2013年12月31日火曜日

「グロースハッカー - ライアン・ホリデイ」を読んでの重要だと思った3つのこと

2013年も残り1時間をきりました。
2014年は週1回以上のペースでこのブログを更新していきたいと思います。

今回は
グロースハッカー - ライアン・ホリデイ
を読んだ感想を書いてきたいと思います。

印象に残った内容は下記の3つです。

  • まずはPFM(プロダクト・マーケット・フィット)を作る
  • 新規獲得よりもユーザーの定着が重要
  • グロースハックはウェブサービス以外にも適用可能
◯まずはPFM(プロダクト・マーケット・フィット)を作る


PMFとは「サービスと顧客のニーズが完全にシンクロする状態」とのことですが、
イマイチわかりにくいですね。
グロースハッカーの名付け親であるSean Ellis氏によると
「明日からそのプロダクトが使えなくなったらひどくがっかりすると答える人が40%以上いること」
ということでした。(出典

グロースハックを最初から実施すればいいというわけではなく、
まずは製品を作りこむことが重要なんですね。

そのためには、MVP(Minimum viable product)を早い段階でリリースして、
ユーザーの反響を見ながら、改善やピポットを行っていく必要があります。

◯新規獲得よりもユーザーの定着が重要

今までのマーケティングは、まずは多くの人に知ってもらい、
その内のごくわずかが顧客になるという方法でしたが、
スタートアップ企業にとっては非常に効率が悪い手法です。

そのため、自分たちのサービスの対象となる人たちがいると思われる場所を選定し、
その中で効果的に認知を集め、
その後はそのサービスを離れられなくなるまでプロダクトを改善するというのが
スタートアップ企業にとって重要ということでした。

◯グロースハックはウェブサービス以外にも適用可能

この本の著者は本の出版でグロースハックを実践したということでした。
音楽などのコンテンツや製造の分野でもこの考え方は実践されるようになると著者は言っています。
グロースハックというのはウェブサービス以外でも実践できるというのはかなり意外でした。

グロースハックを行う上で重要になってくるのは、
・早い段階でMVPをリリースすること
・PFM、ユーザーの定着率を数値化する
という部分だと思うのです。

ウェブの業界が長い自分としては、他の分野でグロースハックを実践するのではなく、
ウェブの業界からその他の業界がグロースハックを実践するための支援をするほうが、
強みを発揮できるのではないかと考えています。


本の中ではアメリカの有名スタートアップの実践したグロースハックが
いくつも紹介されていました。ボリュームもそれほど大きくもなく、
Kindleで割安で販売されているので、非常に読みやすい本でした。

グロースハック、グロースハッカーという言葉は2013年から
よく聞くようになった言葉ですが、2014年はさらに認知が高まるのではないでしょうか。
自分としては、そのマーケットに向けて何かできたらと思っていますので、
調査したことを、この場で共有できればと思っています。

2013年12月24日火曜日

モバイルサービス向け解析ツール調査

ブラウザ向けの計測ツールはGoogle Analyticsを
使用しているサービスが多いと思いますが、
スマホアプリの計測ツールに関しては、Google Analyticsだと不十分なところがあるようです。
それ以外のツールに関して調べてみました。

海外のサービスだと下記の3つがメジャーなサービスのようです。
Flurry http://www.flurry.com/

それぞれのサービスに関して調べてみました。

◯mixpanel https://mixpanel.com/












・特徴
テキストリンクやフォームのボタンなど特定のアクションごとに
JSのタグを設置することで、アクションに関するデータを
詳細に計測をすることができます。
問題は細かいアクションを追うには、
そのアクションごとにタグを設置しなければいけないことです。

・料金
データポイントという設定したアクションの数が25,000までは 無料
サイトにバナーを貼ると200,000データポイントまで無料になるようです。
それ以上は月間$150〜


Kiss metrics https://www.kissmetrics.com













・特徴
会員登録後にユーザーを判別するIDをツール側に送って、
特定の個人に関する利用状況を把握できるようです。
会員制のスマホサービスやアプリなどは、
リピートユーザーの獲得が重要だったりするので、利用する価値はあると思います。
・料金
14日間無料でその後月150ドル〜

Flurry http://www.flurry.com/













・特徴
このサービスは昨日に導入を始めたばかりなので、
特徴をつかめて入りません。
サイト上の説明文などによるとファンネル分析なども可能になっているようです。
こちらは利用して後ほど情報を集めて更新します!
・価格
他のツールなどで売上を上げているので、このツールの料金は無料のようです。

以上となります。
利用を進める中で、今後は気になったところを上げていきます。
この他におおすすめのツールがあれば、ぜひ教えてください。

2013年11月28日木曜日

不動産賃貸関連のSEO分析 その1

前回の投稿からだいぶ間があいてしまいましたね。
その間に会社の設立とかサービスのテストリリースなどいろいろありました。
ブログは書いていなかったわけではなく
試験的にtumblrで別テーマで書いていました。

ただ、SEOの観点ではtumblrよりも、
このBloggerの方が評価される傾向があるのではと思っています。
もちろん公開日が早いことやSEOで検索されそうなワードが記事内に多いというのも
要因ではと考えられます。

今回、調査したいのは激戦の「不動産賃貸」メディアにおいて、
上位を維持している
スマイティ
というサイトです。

調べながら順次更新していきます・・・

2013年9月17日火曜日

Oh My Glassesの「メガネ 通販」SEO

今回はECサイトを調査してみたいと思います。

楽天やAmazonなどの大手ECサイトは、
規模が大きすぎるので、
「メガネ」のECサイトに絞って調査したいと考えています。

メガネのEC関連の中で検索数が多い
「メガネ 通販」1位のサイトは下記のサイトです。

Oh My Glasses(オーマイグラスィズ)
http://www.ohmyglasses.jp/

この会社は実店舗を持っていないので、
知らない人も多いかもしれませんが、
「メガネ 通販」で長い間1位を維持しています。

それでは、このサイトがなんで1位を維持しているのかを
調査していきたいと思います。
要素は下記の3つだと考えられます。
・コンテンツボリューム
・外部リンク
・サイト内リンク

今回は一番わかりやすいコンテンツボリュームという部分を
解説していきたいと思います。

◯コンテンツボリューム

競合サイトとくらべて一番強いのは、
この部分ではないでしょうか。
特に下記の部分が、SEOを意識してしっかりと作りこまれています。

・カスタマーレビューページ
URL→https://www.ohmyglasses.jp/reviews


レビュー数が348件ということで、ある程度のレビュー数が集まってますね。
トップページで「メガネ 通販」の上位表示を狙う上では、
非常に効果的なのではないでしょうか。

個別商品へのレビューは少なく、レビューページが一覧のみでしか表示されていないため、
商品個別のレビューを拡大し、レビューページを個別にすることで、
ロングテールでのランクアップも可能だと思います。

・OMG Press
URL→http://www.ohmyglasses.jp/blog/


このページはECとは直接関連していないのですが、
メガネ、サングラス関連のブログという感じですね。
FacebookやTwitterと連携してナチュラルリンクを集めることも考えられており、
1日に何度も更新されていて、コンテンツが豊富です。
しっかりとトップページへの内部リンクも意識されています。

・ブランド、特集などのカテゴリトップ
一例のURL→ http://www.ohmyglasses.jp/brands/oakley

上のURLのようなトップページの1個階層が下のページも
しっかりと作りこまれています。
先ほど解説したレビューや記事もこのページに関連するものが記載されています。

これはトップページの上位表示だけではなく、
下記の複合ワードでのランクアップにも効果的だと思われるのですが、
「オークリー サングラス」や「パソコンメガネ」などのワードでは、
それほどランクインしていませんね。

以上です。
EC分野はリスティングに比べてCPAが低いため、
SEOが非常に重要になってくる分野です。

今後も他の商品を扱うECサイトを調査していきたいと思います!

2013年9月9日月曜日

美容系メディアの比較 No.2(SEO編)

今回は前回からの続きということで、
ホットペッパービューティーがSEOで強い理由を調査したいと思います。

今進めている事業の関係もあって、
ホットペッパービューティーをいろいろ見ていたのですが、
かなりコンテンツが多いですね。



男子の自分はそれほど使わないのですが、女子は使いこなしているのでしょうか。
なんかエリアより下の検索(上画像の赤枠部分)が
「パーマがオススメ」とか「エクステがオススメ」などの主観的な要素で、
検索しづらいのではないかと感じてしまいます。
美容室・ヘアサロン以外のネイルサロンリラクゼーションサロンでもこれは同様ですね。

さて、本題なのですが、ホットペッパービューティーのSEOが強いと思われる
下記の3点を分析していきたいと思います。

・店舗ごとの口コミ
・内部リンク
・ページボリュームとサイト構造

◯店舗ごとの口コミ

東京23区内の美容室を中心に分析したのですが、
掲載している美容室には、口コミ件数安定して掲載されていますね。
多いところでは50件以上の口コミが掲載されています。

口コミは検索エンジンから評価されやすいオリジナルなコンテンツの1つで、
「美容室」などのビッグワードや「渋谷 美容室」などのエリア関連ワードへの
効果だけでなく「(エリア名) 美容室 口コミ」「(店舗名) 口コミ」などでも
軒並み上位にランクインしています。

ではなぜ、口コミがこれほど集まっているからでしょうか。
これは利用した方はご存知かもしれませんが、
ホットペッパー経由で来店すると口コミを書くことがクーポンがプレゼントされる仕組み
を提供しているからだと思われます。
口コミによるクーポンはお店によって発行の有無が違うようなのですが、
クチコミ件数を増やしたいお店はこれを積極的に利用しているようです。

◯内部リンク

内部リンクは検索エンジンからの評価において、
外部リンクの比重が小さくなっている中で非常に重要になっている要素の一つです。
検索エンジンはこれまで、サイト内のコンテンツだけでなく、
外部リンクサイトのアンカーテキストやその周りのテキストを参考にサイトのテーマなどを判断していましたが、
おそらく内部リンクもサイトのテーマを判断する上で重要な要素になっていると思われます。
サロンページの下部にある内部リンク
検索結果ページの下部にある内部リンク
上記のキャプチャのようにフッター近くに沢山のエリアに関連するリンクが張ってありますね。
やはり美容室の関連ワードもエリア系が重要なのでしょう。

ただし、自分の意見として実際のユーザーがあまりこのリンクを使うことは無さそうで、
完全に検索エンジン用という感じです。
美容系サロンのポータルということで、デザインにこだわりがあるのかもしれませんが、
もうすこし自然な形でページ内に内部リンクを設けてもいいのではと思いました。

◯ページボリュームとサイト構造

このあたりはリクルートという大きな企業が運営しているということで、
抜かりなく対策されていますね。
例えば下記のような部分がページボリュームを評価されているのではないでしょうか

お役立ちヘア用語集
・各特集ページ(例→http://beauty.hotpepper.jp/catalog/theme/motegami/)
・美容室ごとのブログページ(例→http://beauty.hotpepper.jp/slnH000035772/blog/?cstt=1)

やはり最近の検索エンジン傾向としてページボリュームが多いサイトが
評価される傾向があります。

また、サイト構造に関しては、
上記のページボリュームと関連するのですが、
エステサロンやネイルサロンのページも含めてすべて
http://beauty.hotpepper.jp/
というドメインの配下として検索エンジンが認識するような構造になっています。

これもページボリュームが多いことを評価する検索エンジンの傾向から、
非常に評価されている要因と考えられますね。


以上でホットペッパービューティーのSEO的分析は終了です。
引続き調査を行なって、公開していきます!

2013年9月6日金曜日

美容系メディアの比較 No.1(SEO編)

今回は、自分の事業と関連するところで
美容系メディアの比較をしていきたいと思います。

まず美容系メディアの中でも
・アットコスメ
・ホットペッパービューティー
・オズモール
など様々なジャンルのメディアがありますが、
今回はホットペッパーなどの美容サロンのポータルサイトを比較したいと思います。

結論からいうと今回のSEOの観点においては、
ホットペッパービューティーがぶっちぎりの感じがあります。
下記が9/5でのランクイン実績です。

美容室 1位
恵比寿 美容室 1位
渋谷 ネイルサロン 1位
大阪 ヘアカット 1位

非常に強いですね・・・・

ランクインしているページも店舗の一覧ページから特集ページまで
様々なページがランクインしています。

ではその要因はどこにあるのでしょうか。
私の分析としては、下記の3つだと思われます。

・店舗ごとの口コミ
・内部リンク
・ページボリュームとサイト構造

詳しくは次回更新します!

2013年9月4日水曜日

クックパッド(COOKPAD)のグロースハック(2)

前回に引続きクックパッドの成功しているフリーミアムモデルに関して、
調査していきます。

「3. プレミアムサービスへの導線設計」

下記の表が有料プランと無料プランの比較なのですが、
使ったことがない人はこれだけだと何がいいのかわかりませんね・・・



私が一番大きく感じたのは、
・検索結果のカスタマイズ
・お気に入りに追加できる件数
・ランキングの表示
の3つのプレミアムサービスだけの機能です。

ヘビーユーザー、特に毎日料理をつくる人になればなるほど、
作りたい料理の人気のレシピを検索したり、
いろんなレシピを保存しておいたり、
人気のレシピを見て、今日の献立を決めたり、
など使いたくなる機能が多いですね。

一般的な機能は無料で使えるが、
より便利に使いたい場合は、有料プランということで、
フリーミアムモデルのサービスを行うにあたり、非常に勉強になります。

実際にクックパッドのプレミアサービスを利用している人に
メリットをお伺いしてみたいものです・・・

2013年9月1日日曜日

クックパッド(COOKPAD)のグロースハック(1)

引っ越しなどがあり、いろいろ立てこんでて1回目の次が空いてしまいましたが、
ちゃんと更新します。
いろいろ気になるサイトはたくさんあるので!

この間、ネット業界の友人と飲みながら話していた時に、
ユーザー課金で成功しているウェブの会社はどこだろうという話になりました。
自分が真っ先に思い立ったのはクックパッドです。


料理をすることが少ない男性でも、
1回は使ったことがあるのではないでしょうか。

私が一番料理をしていた大学1年生のころは
Yahooレシピを使っていた記憶がありますが、
日本でNo.1のレシピサイトであることに異論はないでしょう。

ネット業界において、クックパッドはレシピサイトとしてだけでなく、
ユーザー課金で成功しているサイトとしても有名で、
前期の有価証券報告書によると6割以上が有料会員からの売上です。

今回はなぜそこまで有料会員を集めるのに成功したかを考察したいと思います。
おそらくそれは下記の3点ではないでしょうか。

1. 一番必要な機能はすべて無料で使える
2. 絶妙な金額設定
3. プレミアムサービスへの導線設計

1. 一番必要な機能はすべて無料で使える」
クックパッドユーザーの一番の利用目的は
「レシピを検索する」です。
クックパッドは自分が作りたいレシピの検索はすべて無料でできます。
もちろんGoogle、Yahooなどの検索エンジンで検索しても表示されます。

それによって、クックパッドに興味が無かったり、知らない人も
クックパッドを使うようになります。
まずはユーザーに使ってもらってサービスの価値を理解してもらうことが重要になります。

「2. 絶妙な金額設定」
クックパッドのプレミアムサービスの料金は月294円です。
(iOS経由の場合は350円)
一日単位にすると約10円です。
非常に絶妙な金額ですね。

先日、雨を予測するアメミルというサービスが月95円だったので、
迷いなく契約してしまいました。
個人によって感覚が違うかもしれませんが、
400円未満だと必要となれば、契約してしまいそうな気がします。

また、月額利用料という部分も重要ですね。
来月使うかどうかわからないけど、
とりあえず今月使うから契約してしまいます。

「3. プレミアサービスへの導線設計」
この部分が、一番今後のサービスに活かせる部分です。
なので、しっかりと調べて次回更新します!

ちなみに自分は有料会員ではありません!

2013年8月24日土曜日

RettyのSEO対策について

第1回目で対象とするのは下記のサイトです。

■サイト概要
Retty
URL http://retty.me/

既にSEOが評価されているサイトとして話題になっていますが、
自分の視点で分析したいと思います。

■検索エンジンランクイン実績(2013年8月22日現在)

グルメ 50位以下

渋谷 寿司 4位
http://retty.me/area/PRE13/ARE8/LCAT2/CAT30/topic/85/

新宿 ラーメン 3位
http://retty.me/area/PRE13/ARE1/LCAT5/CAT290/topic/104/

■分析

・ビッグワードに関して
まだまだ新しいサイトということもありビッグワードでは上がっていませんね。
また、店舗ごとの情報が少なかったり、下記のような間違った店舗情報が多いことから、
そのあたりがGoogleから評価されにくいのではないでしょうか。

・エリア+カテゴリワード
実は「新宿 ラーメン」の完全一致での月間検索数は27,100回というビッグワードです。
また、検索結果ページではなく、特集ページ(まとめページ)が上位表示されているのが特徴ですね。
要因としては、
・まとめページがGoogleから評価されやすいこと
・自然リンクが集まりやすいこと
が上げられると考えられます。

■改善提案
上記のようなエリア関連のワードはスマートフォンの利用が拡大するにつれて、
検索数が増えていくことが予測されます。
上位表示していると入っても、まだまだ「食べログ」に負けているので、
このページをさらに強化するべきではないでしょうか。

例えば、
・Googleからの評価が高いと思われる各ユーザーごとのページから内部リンクを設置する。
・検索エンジンからの評価が高いトップページからの内部リンクを設置する

■まとめ
歴史が浅いサイトとしては、現状の検索エンジンのトレンドに沿った対策ができていると思われます。
例えば
・エリア系ワードの上位表示を狙っている
・まとめページを作りこんでいる
・ソーシャルからのリンクが集まりやすい

しかし、サイト内リンクなどがまだまだ不十分なところがあり、
サイトをしっかりと分析して、サイト内をしっかりと
Googleに評価して貰う必要があると考えます。

1回めなので、ライトな調査になってしまいましたが、
フォーマットが整ってきたらもっと深い分析をしていきます。