2014年5月24日土曜日

IPO事例を元にスタートアップの事業領域に関して考えてみた

いろいろ事情があって、VCの方のお話を聞いたり、
スタートアップに関する情報や記事をいろいろ集めているのですが、
長期的な視点で規模が大きいことをやらなくてはスタートアップとは言えないのではないかと思っています。

そのためにはどんな事業をするか。
いろいろと考えているのですが、
現在、重要だと思っていることをまとめたいと思います。

ニッチ過ぎない市場というのは前提にあって、
大きく意識すべきことが3つあるのではと考えています。

◯継続的に利用する領域の事業
◯単価が高い領域の事業
◯グローバルに展開できる事業

IPOをした企業の具体的な事例を含めて考えていきたいと思います。

◯継続的に利用する領域の事業

事例:ソーシャルゲーム(GREE、Mobage)、ソーシャルメディア(mixi)、EC(ZOZO、オイシックス)

この辺りは多くの企業が思いつくと思います。

ビジネスの面においても、一度ユーザーが利用して継続利用すれば、
そこからお金を獲得するチャンスが高まります。
一回あたりの単価が低くても、継続的に利用してもらえばLTVがあがりますね。

難しいところとしては、
ユーザーの時間が限られているので、他のサービスとの競争が激しく、
何が当たるかわかりづらい部分もあるので、
根気よくユーザーの反応を見ながら事業を続けていくのが必要になるのではないでしょうか。

◯単価が高い領域の事業

事例:不動産メディア(HOME'S)、結婚式メディア(みんなのウエディング)、人材メディア(ジョブセンス)

いわゆるリクルートが提供しているようなマッチングメディアがここに当たるのではないでしょうか。
(SUUMO、ゼクシィ、リクナビなど)
取引による単価が高いということは、その中で価値があるサービスを提供していれば、
ビジネスになりやすいというのはあります。

難しいところとしては、継続しての利用がそれほど多くないので、
(マンションを何回も買ったり、結婚を何度もする人はあまりいない)
新しいユーザーを常に獲得し続ける必要があり、
SEOや資金を投じたプロモーションが重要になってきます。

◯グローバルに展開できる事業

事例:B2Bサービス(ブイキューブ)、アドテク(フリークアウト)、ソーシャルゲーム

日本においては、スタートアップで欧米などの大きな市場に
グローバル展開できている企業はまだ少ない状況なのかもしれません。

ソーシャルゲームはアメリカのアップストアで上位になるなど実績はありますが、
継続して収益を拡大するところまでは至っていない印象です。
ブイキューブやフリークアウトは東南アジアへの展開を進めていますね。

B2Bや広告の部分は海外においても、
習慣が大きく違うということもなく、比較的海外に展開しやすい部分があると思われます。


こんな感じでまとめてみました。
もちろん上記に当てはまらないスタートアップもあると思いますが、
例えば創業メンバーがその分野の専門性が高い場合などが多いのではないでしょうか。

もちろん自分の強みを活かせて、自分が成し遂げたいことが事業を決める上での大前提だと思いますが、
この辺りを意識して、事業を検討するのも必要かと思いました。

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